現代仏教の社会倫理に関する研究会(1) なぜいま仏教の社会倫理を問うのか?

現代仏教の社会倫理に関する研究会
第1回 なぜいま仏教の社会倫理を問うのか?

https://jneb.net/social-ethics-study-group-1/

■日時:2023年5月15日(月)19:00~21:00

■会場:見樹院/オンライン(ZOOM)

■開催趣旨
仏教は個々人の悟りに関わる教えであって、社会のあり方や倫理のような世俗的次元に関わるものではない、という考え方がある。だが、仏教は社会のよいあり方についての教えでもある。これを「仏教の社会倫理」とよべるだろう。この仏教の社会倫理を、現代社会にどう具体化していくのか。これが「現代仏教の社会倫理に関する研究会」の課題である。第1回の今回は、「なぜいま仏教の社会倫理を問うのか?」について話し合う。基調講演は『日本仏教の社会倫理』(岩波現代文庫)の著者である島薗進氏に「近代日本仏教の社会倫理」についてお話しいただく。そして、日本の地域と海外をつなぐ、または国際協力や仏教者の社会活動をサポートしてきた実践者からのコメントとともに考えていく。

■プログラム
19:00 開会
19:05 基調講演『近代日本仏教の社会倫理』 島薗進(東京大学名誉教授)
19:35 パネルディスカッション「なぜいま仏教の社会倫理を問うのか?」
大菅俊幸/山下千朝/ソンブーン・チュングプラムプリ/ジョナサン・ワッツ
20:30 質疑応答
21:00 閉会

★島薗 進(東京大学名誉教授)
1948年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を歴任し、現在はNPO東京自由大学学長。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書に「日本人の死生観を読む」「ともに悲嘆を生きる』(ともに朝日新聞出版)、「いのちを“つくって〟もいいですか?』『宗教を物語でほどく』『なぜ「救い」を求めるのか』(ともにNHK出版)、「グリーフケアの時代』(共著、弘文堂)、『宗教学の名著30』、『神聖天皇のゆくえ』、『新宗教を問う』(ともに筑摩書房)、『教養としての神道』(東洋経済新報社)など。

★大菅俊幸(シャンティ国際ボランティア会 専門アドバイザー)
1950年生まれ、宮城県出身。駒澤大学大学院修士課程仏教学専攻修了。高校教員などを経て公益社団法人シャンティ国際ボランティア会職員へ。現在、同会専門アドバイザー、曹洞宗総合研究センター講師。シャンティの創設者有馬実成師に共鳴し、仏教精神に根ざした社会貢献活動(仏教ボランティア)を探究。著書、有馬実成師の評伝『泥の菩薩』(大法輪閣、2006)、『慈悲のかたち』(佼成出版社、2017)。編著、『仏教の底力』(明石書店、2020)など。

★山下千朝(浄土宗僧侶・AMRITA株式会社代表取締役)
父方:寺院、母方:農家をルーツにもち、和歌山の野山をフィールドに育つ。東京都立大学・教育学修士(社会教育・ボランティア/非営利組織論・多文化共生)。在学中に「Socially Engaged Buddhism(社会参加仏教)」に興味を持ち、東京の仏教系財団で述べ5年間勤務後、アジア各国を巡り現地の草の根・仏教リーダーに学ぶ。 2016年から3年間スリランカで有機農業・フェアトレード・地域開発に取り組む。2019年、仏教・教育・食を通じて「暮らしのなかに“善いもの・善いこと”を届ける」AMRITA株式会社設立。2020年2月より、スリランカ女性の貧困・教育・ジェンダーに焦点を当てた「しずくスリランカプロジェクト」を現地団体と開始。

★ソンブーン・チュングプラムプリ(INEB事務局長)
2010年より、バンコクを拠点とする International Network of Engaged Buddhistsの事務局長を務める。大学在学中にタイの学生運動、特に環境正義に焦点を当てた運動に参加するようになる。INEBで働く前は、INEBの創設者であるスラック・シヴァラクサ師が設立したミャンマーの草の根平和ネットワーク「教育における精神運動」 (Spirit in Education Movement SEM)の発展に貢献した。SEMはその後、ミャンマーだけでなくラオス、カンボジア、タイでも市民社会の構築に取り組んでいる。 2019年から、庭野平和賞の選考委員を務める。

★ジョナサン・ワッツ(孝道山国際仏教交流センター(IBEC)研究員)
1999年からInternational Network of Engaged Buddhists (INEB)の理事。2006年に孝道山国際仏教交流センター(IBEC)の研究員となる。以後、JNEB(Japan Network of Engaged Buddhists)の発展に寄与し、終末期ケア、自殺・自死防止、仏教心理療法、臨床仏教、脱原発活動&仏教的開発(かいほつ)の分野で活動。2009年からは、臨床仏教研究所の仏教チャプレンのアドバイザー・トレーナーとして活動している。それらの問題について慶應義塾大学国際センターで講座を担当している。「日本とSocially Engaged Buddhism:歴史的展望と現代的事例」を今年出版予定。

■会場:見樹院(〒112-0002文京区小石川3-4-14 03-3812-3711)

見樹院(東京・文京区)


【電車】都営地下鉄「春日」駅・東京メトロ「後楽園」駅 徒歩約15分
JR中央線総武線・東京メトロ東西線「飯田橋」駅 徒歩約20分(タクシーで1000円程度)
【バス】都バス[都02](大塚駅前-錦糸町駅前)[上69](小滝橋車庫前-上野公園)
「伝通院前」下車 徒歩約5分

■参加費:1,000円(会場・オンライン共)

■申込フォーム:https://forms.gle/cX2jTFDR4xtxtNJZ9

■主催者:現代仏教の社会倫理に関する研究会

■お問合せ:現代仏教の社会倫理に関する研究会事務局 メール:bukkyosyakairinri@gmail.com

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