欣求浄土 無核無兵

見樹院/寿光院 は 「欣求浄土 無核無兵」を掲げています。
私が平和行進や反核デモなどの時に携えていく幟です。よく「どういう意味ですか」と尋ねられます。
「欣求浄土」は、三河岡崎の大樹寺第13世住職登誉上人のお諭しにより、徳川家康が戦国の世から平和な世をめざして「厭離穢土 欣求浄土」を旗印としたことでも知られています。阿弥陀如来の48項目の誓願が成就された極楽浄土は、今でいえばSDGsの目標が達成されたその先の世界と言えるでしょうか。志を持つ人々と共に、すべての人が安らかに生きることのできる世界をめざしていきます。
「無核無兵」は、30年近く前、青森県六ケ所村の元村長・故寺下力三郎さんが、昨年亡くなられた八戸の岩田雅一牧師に送られた年賀状の言葉です。日本中から核のゴミが持ち込まれるその地域は、満蒙開拓に駆り出されて命からがら帰国した人々が入植させられ、戦後は石油基地開発が持ち込まれながら頓挫し放り出され、経済的にも翻弄され続けています。そういう踏みつけられてきた人々の立場から、国家の問題、差別の問題、平和の問題を考えていきます。
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