いのちと未来をつなぐ森のプロジェクト 本文へジャンプ
私たちの問題意識


 私たちの問題意識は、大きく2つに分かれています。

1、日本の森林を将来に渡って維持していきたい

 日本は、国土面積の66%を森林が占め、その約40%が人工林です。この人工林のほとんどは、1950年〜1970年代前半にかけて行われた拡大造林政策によって同一年齢の同一樹種によって出来ています。しかしその後、外国産木材の輸入制限緩和によって木材価格は暴落し、今や採算の取れなくなった人工林の多くが放置されています。産業として成り立たない林業は、補助金で間伐を行うなどして、かろうじて森林保全をしていますが、国土全体でみると保全はまったく間に合っていません。
 人工林は、手入れをすることを前提にした「一種の畑」です。手入れをしない森林は、細く弱い木が林立し、日光が下まで届かなくなると下草が生えなくなるため、保水力が低下してしまいます。そして、ちょっとした風雨で木は倒れ、表土が流出しやすくなるなど災害の原因にもなります。さらに、CO2の吸収も行わなくなってしまいます。
 日本は世界有数の森林国です。この豊かな自然を将来にわたって維持するために、私たちにも何か出来ることを探そうと考えました。 

2、「自然」と「死」を結びつけることで、生活を安心できるものにしたい
 現代は人の孤立が進む中で、「無縁社会」と言われるような、人とも社会とも関係を持ちにくい状況を作ってしまいました。それは、特に都市部で、そして死亡した時に顕著に表れます。そこまで行かなくても、経済的な面からのお墓に対する不安、お墓を作ってもその後に誰が管理するのかなど、死後のことまで不安になっている人は多いと思われます。
 日本で宗教を持っている人はそう多くありませんが、「先祖」や「子孫」など何らかの社会的な連続性を意識している人は少なくないと思います。この感覚は、個人を超えた未来へのつながりという意識でもあり、それは日本人の多くが漠然と持っている「死後は自然に戻る」というアニミズム的な感覚に近いのではないのでしょうか。最近増えてきている、海や森への散骨はこのような流れで捉えることもできると思っています。


 このような問題意識のもと、サンコチュアリでは「森林葬」を非営利事業化し、そこから得た収益で森林を保護していきたいと考えています。そして、同時に葬儀や供養に対する心理的、経済的負担を軽減し、普段の生活を安心できるものにしていきたいと思います。